簡単!メイド服の描き方#1 失敗しないロングスカート

編屋さつき-簡単!メイド服の描き方連載一覧
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理想のメイドさんの絵が上手に描きた〜い!

でもメイド服って布も多いし構造も複雑で難しいですよね……。

そこで、メイド服の描き方を学べる連載「簡単!メイド服の描き方」を始めることにしました!

講師は、緑のロングメイド服がとっても素敵なイラストレーターVtuber編屋さつきさん

第一回は、みんながつまづく「ロングスカート」の描き方です。

はじめまして!

世界の美少女に仕えるメイド、イラストレーターVtuberの編屋さつきです。

この連載では、メイド服の描き方をお教えします!

第一回は、ロングメイドさんの最大の魅力、ロングスカートの描き方を学んでいきましょう!

コツは「構造を意識すること」

みなさんもちょっと違和感のあるスカートを描いてしまうことはありませんか?

構造をしっかり意識して描かないと、こんな風に「なんか違うな……。」というスカートになってしまいます。

キレイなロングスカートを描くには、構造を意識して描くことが重要なポイント。

では、早速構造を意識した自然なスカートの描き方を見ていきましょう!

基礎

スカートを平面で見てみよう

スカートがどのように作られているのかを知るために、まずはスカートの型紙を見てみましょう。

型紙…洋裁や手芸などで、布を裁つのに用いる形に合わせ、製図して切り取った紙。(デジタル大辞泉・小学館より引用)
イラストの描き方がわかりやすいように簡略化して描いています。

スカートの形によって、型紙は違っています。

この中から、メイドさんに履いてもらいたいスカートを選んでいきましょう。

好みにもよりますが、上記のリストだと「ゆったりシワあり」あたりがイメージに近いのではないでしょうか?

スカートを立体で考えてみよう

土台

先程の型紙を立体に起こすと、スカートは円錐台になることがわかります。

ここで重要なのは二つ。

「上の面から下の面までの長さが均一である」ということ、
「側面が円になっている」ということ。

ここ、テストで出るので覚えておいてください!

布の裾

ここまでわかったら、次は、土台に沿って布の裾を描いていきます。

型紙でみたように、裾の方が布の面積が多くなるので、その分たわみます。

たわませる際、布がどこに来たら自然なのかわからない方も多いハズ。

その際は、たわんだ布がくる底の面がどうなっているのかわかるように、ガイドをもう一本引いてあげるとわかりやすくなります。

沈む側の線は、広がる側の円を小さくして、ほんの少し下に持っていきます。

すると底が見えるはずなので、その面に沿って布をたわませてあげてください。

支点がどこかを考えよう

布がどこから来ているのかを意識することによって、自然な布の流れがわかるようになります。

静止している状態であれば、腰のラインから布が流れます。

そして、思い出してほしいのが、「スカートの側面は円になっている」ということです。

鳥かごを想像してみてください。

縦横平行かつ均等に線が引かれていますが、横から見ると左右になればなるほど縦のラインの間隔が狭くなっていきますよね。

スカートも同様です。

左右に行けば行くほど、間隔が狭くなっていきます

この視点の位置を理解しながら、布の流れを描いていけば完成です!

応用

次は応用です!

動きのあるロングスカートを描く方法を見ていきましょう。

この場合でも、基礎の考え方だけで十分対応できます。

まず、腰の面を描きます。

次に、自由に裾の面を描きます。

ここで、支点になる腰の面から、裾に向かって布の流れを書いていくのですが……

おかしいですね。なんだか、これじゃない感があります。

ここでつまづいている方も多いのではないでしょうか。

「スカートの長さは均一」を思い出して!

それでは、これじゃない感を生んでいる理由をお話します。

それは基礎でお話した「スカートは上の面から下の面までの長さが均一であるということ」を忘れているからです。

先程の例をもう一度見てみましょう。

左の長さと右の長さが均一ではありません。

これを型紙に起こすと、こういう変な形になってしまいます。

では、自然にするにはどうすればいいのでしょうか。

長さを直せば自然なスカートに

やり方はとっても簡単。

短い方の長さを、長い方の長さに合わせて曲げてあげればいいのです。

さらに曲げてあげたことによって、支点が増えました。

支点が増えたということは、布の流れの始まりが増えたということです。

それを踏まえてシワを描き足してあげれば完成!

これで、自然で動きのあるロングスカートが描けました。

まとめ

キレイなロングスカートを描くコツは、

  • スカートの長さが均一である意識を持つ。
  • 円を3つ描いて円錐台の立体をつかむ。
  • 支点はどこか確認する。

これであなたも素敵なメイドさんのイラストが描けますよ!

終わりに

以上、メイドさんのロングスカートの描き方でした。

簡単なようで難しいロングスカートでしたが、構造を理解することで魅力的なメイドさんを描けるようになったのではないでしょうか?

次回は、メイドさんと言ったらこれ!「フリルの描き方」をお伝えします!

ロングスカートの描き方、とっても勉強になりましたね!

今回の講座は、動画でいつでもすぐに振り返ることができるように、編屋さんのYouTubeにアップしてくださる予定とのこと。

編屋さんのYouTubeでは、講座動画や、イラストを描いている様子などを投稿されていて、勉強になること間違いなし!

また、講座で紹介した技術を生かしたイラストがTwitterに投稿されていますのでこちらも要チェックです!

あみやさつき。世界の美少女(概念)に仕えるお絵描きメイド。Twitter、YouTubeをメインに、イラストや描き方などを発信している。将来の夢は、コミケの壁サーになること。

 
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