メイドが好きになると、自然と紅茶に関心を持つことも多いですよね。
でも、紅茶って奥が深すぎて全然わからない!
メイドが好きな人のための、やさしい紅茶入門があったらいいのに……。
そんな思いで始まった連載「メイドのための紅茶入門」では、日本紅茶協会のティーアドバイザーを取得している豊島さんが初心者向けに分かりやすく紅茶のイロハを解説してくださいます。
第二回のテーマは、「リーフティー」のいれ方です。
紅茶の世界へようこそ
メイドさんといえば紅茶、紅茶といえばメイドさん!?
メイドさんから紅茶に興味を持たれた方も多いのではないでしょうか?
おいしい紅茶が自分でもいれられたら毎日がちょっと豊かになるかもしれません。
この連載では紅茶に興味があるけど美味しいいれかたがわからない、紅茶の選び方がわからないという方に向けて紅茶のいれかたから、選び方、紅茶に関連するお話などを紹介してまいります。
ティーアドバイザーの豊島でございます。
こんにちは。
この連載を担当いたします豊島と申します。
紅茶に興味を持った当時、ルピシアが運営していたカフェでいただいた紅茶のおいしさに気づき、紅茶が趣味の1つになりました。
紅茶を飲むだけではなく知識を身につけるために、日本紅茶協会のティーアドバイザーを取得しております。
今までの経験と、資格取得時に学んだ内容を踏まえて紅茶についてご紹介させていただきます。
リーフティーの紅茶のいれ方
前回はティーバッグの紅茶のいれかたを紹介しました。
今回は本格的にリーフティーを使った紅茶のいれかたを紹介します。
メイドさんが紅茶缶から茶葉をポットに入れてお湯を注ぐ。
それから出来上がった紅茶をカップに注ぐ。
その所作に見とれてしまいますね。
紅茶を入れる所作だけでなく、おいしい紅茶をいれる方法を知ると、きっとより素敵なティータイムを楽しめますよ。
今回は抽出が終わったらそれ以上紅茶の味が濃くならないように茶葉抜きスタイルでのいれ方を紹介いたします。
準備
お茶を入れる準備として以下の物を用意します。
・お好きな茶葉
・ティーポット(抽出用)
・ティーポット(サーブ用)
・ティースプーン
・茶こし
・キッチンタイマー
・ティーカップ
道具については次で少し詳しく紹介します。
道具について
おいしいお紅茶をいれるためには使う道具の特性を把握することが重要です。
ティースプーン
紅茶の茶葉をとるときのティースプーンを1本決めて、事前にそのティースプーン1杯ですくえる茶葉の重量を把握しましょう。
そうすることで、使うティースプーンや茶葉の大きさによって量が変わってしまうのを防ぐことができます。
もし完璧を目指すなら毎回茶葉を計量するのもおすすめです。
抽出用のティーポット
抽出用のティーポットは中が確認できる透明なガラスタイプがおすすめです。
ティーカップ1杯は150cc~180cc程度のものが多いと思います。
1度に2、3杯の紅茶をいれることを考えて、ティーポットの容量は400cc~500ccを目安にすると良いです。
サーブ用のティーポット
サーブ用のティーポットはお好みで用意しましょう。
好みのティーポットを探すのも楽しいです。
1点だけ注意するならば、注いだ後に注ぎ口から紅茶が垂れないようなポットを選びましょう。
紅茶が垂れてしまうとお洋服やテーブルクロスを汚してしまいますからね。
茶こし
茶こしはポットに茶こし機能がついている場合はなくても大丈夫です。
もし細かい大きさの茶葉を使う場合は茶こしがあった方がよいでしょう。
豊島も茶葉の細かさによって茶こしの有無を使い分けています。
茶葉の量
使用する茶葉の量は、ティーカップ1杯につき2g前後を目安にしましょう。
紅茶のパッケージに推奨量が記載されている場合は、記載の量でいれてみましょう。
一度いれてみて濃いと思ったら次から茶葉を減らしたりして好みの味になるように調整します。
茶葉を計量する場合は最初に茶葉を計量しておきましょう。
抽出時間
抽出時間は主に紅茶の茶葉の大きさで変わります。
一般的には3分前後が目安の時間となります。
小さい茶葉の場合は2~3分、大きい茶葉の場合は3~5分程度で好みの時間を探しましょう。
パッケージに記載がある場合は記載の時間でいれてみましょう。
リーフティーを使った紅茶の入れ方
1.水を沸騰させます。抽出用のポットを温めるために熱湯を少し注ぎます。お湯の量は大雑把で大丈夫すが、少なすぎると十分にポットが温まらないです。触ってぬるいな?くらいだと温めが不十分です。(やけどには十分ご注意ください。)抽出用ポットを温めたお湯は、サーブ用ポットに移してサーブ用ポットも温めておきましょう。
2.茶葉をポットに入れ、手早く熱湯を注ぎ蓋をします。タイマーをスタートさせます。
3.抽出を待っている間にティーカップを温めます。茶こしを使う場合は茶こしも温めておきましょう。
4.抽出が終わったらサーブ用ポットのお湯を捨てて、抽出した紅茶をサーブ用ポットに移します。このとき最後の1滴まで注ぎきるようにしましょう。(※日本紅茶協会の入れ方の場合、ポットに注ぐ前に抽出用ポットの中をティースプーンでひと混ぜすることが推奨されています。)
以上でおいしい紅茶がはいりました。
最初は慣れないですが、何度か紅茶をいれるうちに自然とできるようになります。
ゆったりとした時間を過ごしたいとき、おいしい紅茶でほっとしたいときは是非リーフティーを使った紅茶のいれかたをお試しください。
さいごに
今回はリーフティーを使った紅茶の入れ方を紹介しました。
最初は手順が多く難しく感じるかもしれませんが、1つずつ確実にこなしていけばおいしい紅茶が入れられるようになります。
是非リーフティーで紅茶を入れて素敵なティータイムをお過ごしください。
次回は紅茶の茶葉についてご紹介したいと思います。